翻訳の仕事についての情報です。

翻訳の有難さ

私には、祖母がいてました。
私が、中学の頃になくなり、遺産分けと言い、私は、祖母が愛読していた本を貰いました。
祖母は、読書が大好きで、元気な頃は、しょっちゅう図書館へ通い、様々な本を読んでいました。
私は、そんな祖母と一緒に、図書館で絵本を読むのが大好きで、いつも祖母と一緒だった思い出があります。
私にとって、祖母と本は、切り離すことが出来ない、大切なものでした。
今、大人になって、祖母の本を手に取り、読もうとしたら、古い文字使いで、国語の苦手だった私は、ほとんど読めません。
しかし、本の中で、祖母がとくに大好きだった本だけに、どうしても読んでみたい衝動にかられ、古語辞典を引っ張り出して読んでいくうちに、翻訳の有難さが見に染みて分かってきました。
海外で発売された本を日本語にする。
当たり前のように本屋に並んでいるけれど、これほど大変な作業なのだと知り、私は、どんどんその魅力に嵌っていきました。
祖母が残してくれた本から、私の人生が決まっていたかのように、翻訳に引かれていきて、いつかこの愛読書を翻訳するのが、今の私の夢です。
祖母が、何を思い、何を考え、何を私に託してくれたのか、いつか分かる日が来るんじゃないかと思います。